正しい水分補給のやり方
熱中症を防ぐ為に必要なのは、水分補給です。上手く水分を補充する事により、汗によって体温調節を行うのをフォローする事が可能です。
しかし、水分の取り方を間違うと、水は効果的に働かない事がわかっています。
今回は、水分の適正なとりかたについて紹介します。最も大切なことは、水がカラダに吸収しやすい状態に有るか否か、ということです。
普段水を飲む時にカラダへの吸収効率について考える事はないと思いますが、水の状態によってカラダへ何%が取り込まれるか大きく影響します。
まず、ひとつ目は水温。冷たすぎても熱すぎても効率的に吸収されません。5〜15度の水をとるようにして下さい。
最適な温度は10度前後と言われています。冷蔵庫で冷やしておいた水の温度がおよそ5度なので、それを少し室温でぬるくさせてから飲むといったイメージでしょうか。
ふたつ目のポイントは、ミネラル分です。水に含まれるミネラルが熱中症対策に効き目があるのは、二つの意味があります。
まず、人間のカラダは純粋な水を受け付けづらくなっています。少しの塩気や糖質が含まれているほうが、吸収が円滑に行われるのです。
販売されているスポーツドリンクに塩分と糖分が含まれているのも同じ理由によります。また、汗がでるとたくさんのミネラルが消失するのも理由の一つです。
汗を舐めてたらしょっぱい味がすると思いますが、これは発汗とともに塩分を始めとするミネラル分がカラダから逃げていっていることを表しています。
スポーとドリンクについては少し気をつける必要があります。一般のスポーツドリンクはかなり「濃いめ」に作ってあります。
含有される糖質が5%を上回っている事もあり、これはカラダに吸収されるには少し多すぎます。
糖分を抑えてかつ、たくさんの水分を補給するのであれば、水で薄めて飲む事が必要です。